グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



TOP >  静岡県歯科医師会コラム >  歯科医療と在宅や介護分野との連携

歯科医療と在宅や介護分野との連携


介護保険制度がスタートして13年が経過しましたが、当初は医療と介護の役割分担などについて十分な議論が尽くされないまま、患者さんが病院を退院 するまでは「医療」、退院後の病床や施設や居宅などでは「介護」、というような概ねの区分けをすることと、それに対応するための調整に時間を費やしてきた 感があり、未だに、財政的にも持続可能な仕組みをつくることが、国の喫緊の課題となっています。

歯科医師会では、世界に類を見ない早さで超高齢社会を迎えた日本の現状について、歯科医療の立場からこの問題にどのように対応すべきか、具体的な検 討を進めています。介護を要するお年寄りなどに対する歯科的なアプローチにより、栄養の改善、肺炎や発熱の予防、口腔機能の向上などがなされることによ り、結果的に全身状態が改善し、さらには介護度の軽減に繋がればと考えています。

「施設や居宅などの生活の場への切れ目のない歯科医療」という視点から、在宅歯科医療の実施率を引き上げることが急務ですが、制度上の問題もあり伸 び悩んでいます。また全般的に、内科の先生方や訪問看護ステーションなどからの依頼が少ないことも課題の一つです。今後は地域包括ケアの観点からも、医療 介護に関わる様々な職種の皆さんとの連携、また県や市町行政との連携をベースに、それぞれの地域の実情に見合った歯科医療を、さらに進めてまいりたいと思 います。

歯科は、元々外来の診療を中心としています。かなり専門的な話になりますが、歯科と在宅や介護分野との関係は、居宅療養管理指導、総合病院の栄養サ ポートチーム、介護予防の口腔機能向上メニューなどがその主な接点です。ただし、病院に入院している方、施設に入所している方、在宅の方の中には、歯科医 療や口腔管理、歯科保健指導などが必要な患者さんがかなりおられます。そのような方々に対して、本来必要な歯科保健医療をいかに円滑に提供できるかが最も 重要です。

会長 柳川 忠廣